国際紛争、民族紛争を専門とする研究者、ウリエル・アラウホが執筆
藤原直哉@naoyafujiwaraさんから
イラン・イスラエル戦争は近いのか？
https://の後にsを補ってsouthfrontにしてリンクを開いてください
http://outhfront.org/is-an-iran-israel-war-coming-soon/
長い間の秘密戦争は、直接対決に発展するかもしれない。
国際紛争、民族紛争を専門とする研究者、ウリエル・アラウホが執筆。
イランの核協議が再開された。しかし、あまり大きな期待はされておらず、実際、取引があろうとなかろうと、いくつかの理由からイランとイスラエルの将来の戦争はほぼ不可避であると考える専門家もいる。
長年にわたり、イスラム共和国とユダヤ国家は、真の対話も和解への前進もないまま、一種の影の戦争を繰り広げてきた。実際、1979年のイラン革命以来、一方のテヘランと他方のテルアビブ、ワシントンは非公式な戦争に巻き込まれてきたと言うことができるだろう。
イスラエルのレバノン侵攻以来、テルアビブはテヘランが支援するヒズボラというシーア派組織と対峙しており、その他にもさまざまな代理戦争が行われてきた。
イスラエルと米国は長年にわたり、前者がイランの核施設を攻撃すると脅し、後者はそのような考えにあまり反対することを避け、同時に不必要で危険な行動であることを示し、全く認めないというゲームを行ってきた。 また、イスラエルが攻撃した場合に備えて、イランの反撃を阻止する能力を備えていることを示すこともある。例えば、2012年にはホルムズ海峡を封鎖した。
米国は同盟国イスラエルを支持し、長年にわたってイランをユダヤ国家とこの地域の他の国々、特にサウジアラビアに対する「脅威」として非難してきた。しかし、米国はイランがイスラエルの攻撃に反応すれば、地域全体が不安定になることを恐れている。
イランの核開発がどれほど進んでいるのか、誰も本当のところは知らないのだ。イランは核兵器の使用を罪と見なすとするファトワー（イスラム教の命令）をハメネイ師の公式サイトに掲載している。さらに、核兵器のない中東という考えを支持するとも記されている。
しかし、国内では激しい議論が交わされ、今日の世界情勢を考慮してこのファトワを再考するよう求める声が高まっている。
いずれにせよ、テヘランとテルアビブの間だけでなく、テルアビブとその同盟国であるワシントンの間にも、相容れない相違があるように思われる。
両者はイスラム共和国に対して同じような見解を持ちながら、それにどう対処するかについては意見が分かれる。イスラエル人はリスクをあまり許容せず、アメリカ人はイスラエルとイランの戦争がもたらす不安定化、予測不可能性という世界的な影響を受け入れることができない。
だから、複雑な緊張関係が長年続いているのです。イスラエルは、常にイランから攻撃される寸前であるかのように振る舞い、イランへの先制攻撃を行うと脅すことでブラフをかけるが、米国に封じ込められているからそうしないと主張し、逆に米国はイスラエルの攻撃（おそらく実際には意図していなかった）を阻止したことを手柄にする。アメリカは基本的にテヘランを比較的孤立させておきたいと考えており、例えば、シリアにおけるテヘランの存在感が低下したことに満足している。
アメリカ人にとっては、戦争をせずにイスラム共和国を封じ込めることがすべてなのだ。例えば、アメリカの外交官フレデリック・ホフによれば、バラク・オバマ政権時代、国務省はダマスカスをテヘランから遠ざけようとしたのだという。一方、ユダヤ人国家には独自の懸念と課題がある。
イランは、イスラエルとアラブ諸国との間の防衛関係が高まっていることを確かに見ている。これはアブラハム合意構想以来そうであり、まさに中東の地政学的な地図を変えてしまった。ウォールストリート・ジャーナル紙の報道によると、サウジアラビア、エジプト、カタール、バーレーン、ヨルダン、UAEから来たイスラエルと「アラブの軍事責任者」がシャルムエルシェイク（エジプト）で、「イランの脅威」とその防空に関する秘密会議を開催したとのことである。Fars Newsは、ヨルダン王国がこのような「アラブ・イスラエルNATO」に反対しているとの主張を掲載した。
しかし、ヨルダンのアブダッラー2世は、この地域のより多くの国が軍事同盟に参加することを支持すると述べている。イラン外務省は6月27日、リヤドでより直接的な二国間協議を行う用意があると述べたが、こうした動きはもちろんサウジとイランの和解に向けた取り組みの妨げになる。
紅海ではイスラエル、米国、バーレーン、UAEが海軍の演習に参加しており、地域の軍事化が進んでいる状況である。こうしたことがイランを刺激していることは確かです。5月には、さまざまな無人機がイランの核研究施設と思われる場所を攻撃し、技術者1人が死亡しました。
その数日前には、イランの大佐が2人の刺客に殺害された。このような秘密行動の背後には、テルアビブがいると多くの人が考えている。さらに、イスラエルの新政権は、テヘランに対するキャンペーンを大幅に拡大する「オクトパス・ドクトリン」を進めている。
イランとイスラエルの戦争は何年も続いているが、イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、単に「触手」だけでなく、「イランのタコ」の「頭」とも戦いたいと表明している。これは危険なゲームであり、ある時点でレッドラインを超えるかもしれない。
イランとアメリカ、イランとイスラエルが緊張するなか、モスクワはテヘランとの戦略協定（中国がイスラム共和国と締結した協定と同様）の発効に合意している。
イランとイスラエルはともに中東の支配的な大国であり、両者の長い影の戦いは大規模な地域紛争に発展しかねない。今日の緊迫した世界では、これは世界的な対立に発展する可能性がある。
